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2025.11.26 接客業に対して苦手意識を持っ ていた20年前の私

 私は高校生の時に卒業したらパティシエか料理人になって40歳までには独立しよう!と考えていました。その時は厨房のことで働くことばかりに目がいきがちでレストランでのお仕事=料理を作ることのように感じていました。でも実際には料理と接客、空間のいずれか1つが欠けてもお客様の心は満たされることがないのだと、料理を作ることから少し距離を置きホールスタッフとして働くことで気付かされました。

 私自身昔から人前で話すのはあまり得意ではなく、どちらかと言うと人見知りの方だったと思います。そんな私がレストランで接客をするようになった訳はいずれ独立を考えているのなら、接客もきちんと学ぶべきだと言ってくれた先輩たちのアドバイスからでした。

それから20年近くが経った今、感じることですが飲食店の接客は当時の私が思っていたお客様とずっと話をしないといけない、うまく説明しなきゃいけない。と言うものでは決してなかったことです。お客様と関わっている時間が長いから人前に出ることが得意じゃないと務まらないという考えが間違いでした。

例えば、ランチだとお客様が営業開始から閉店まででいたとしても3時間程度。料理の注文を取ったり、レジでのお会計を含めたりしても、お客様と会話をしている時間って言うものはせいぜい15分程度しかないように思います。

残りの時間はと言うと、料理やドリンクを出すための準備であったり洗い物や片付けであったり、注文内容の入力などをしている時間がほとんどです。

こういったレストランの接客を20年以上している私ですら、いまだに人前で緊張しないかというとそんな事はないですし慣れたかと言うと、そんなこともないような気がします。

つまり、何が言いたいかと言うと飲食業のホールサービスは決してハードルが高いと言うものではないと言うことです。

専門的な資格や経験がいらないからこそ、誰でもできる仕事かもしれませんが、飲食の接客には、経験したことにしかわからない楽しさみたいなものはあるのかなと思います。私自身も自分のお店を持つためにあえて3年以上飲食業界から離れた時期がありました。

離れていた時期にも、時折飲食の接客をしたいなぁと思う日もありましたし、久々に飲食の接客をしたときには、やっぱり飲食業って楽しいなぁ。と感じました。

仕事なので、もちろん楽しいことばかりでは無いですけどもし人前に出るのが苦手。接客業はちょっと自分には合わないと敬遠している人がいるのであればそんな事はないよ。と思っていただければと思います。